2017年11月の記事一覧

SSH事業「建築との対話」光嶋裕介講演会

 建築士 光嶋裕介さんをお招きして、二日にわたって講演会を開きました。まずは、写真で報告します。後日生徒たちの感想をもとに、詳しく振り返りたいと思います。

◆プログラム1 講演 「建築との対話」 美術科1年

 光嶋さんの著書「建築との対話」をベースに、ご自身の半生を振り返つつ、建築の本質についてレクチャーしていただきました。
◆プログラム2 講演「建築家の仕事」 全科、全学年希望者63人
 内田樹さんの自宅兼道場を設計したことでも知られる光嶋さん。空間が果たす役割の重要さに気づかされました。

著書にも紹介されているスケッチを実際に手に取ってみる贅沢な時間。美術科普通科を問わず、食い入るように見ていました。

生徒の個別の質問にも丁寧に答えていただきました。

◆プログラム3 「講演+ワークショップ~幻想都市絵巻~」
 美術科1年、理数科1年(美術、書道選択)、普通科文系2年(美術、書道、フードデザイン選択)それぞれ50分のプログラム

12㎝×12㎝の絵を隣同士繋つないで大きな一枚の絵にします。

光嶋さんもその輪に入ります。

光嶋さんの隣に座った生徒は緊張していましたが、かなり刺激を受けてみんな良い作品を仕上げました。

絵をつなげる(コネクトする)ことによって、対話が生まれ、もっといい作品をつくろうとするムーブメントができました。また、コネクトするとは受け身で待つのではなく、相手にパスする、干渉する行為も必要なんだと学びました。

みんなの絵をつなげます。

どの学年、どの科も素敵な笑顔でした。どんなに楽しく充実していたか、写真を見ていただければわかると思います。
光嶋さん、遠路お越しいただきありがとうございます。貴重な体験となりました。

プログラム⑥ イリコの解剖

最後のプログラムは
1年生の普通科と美術科の
混成チームでした。

イリコを手で
解剖していきます。
一心不乱です。

まず第一番目のヤマは「脳みそ」
食べたはずなのに、見たことがない!
見つけるのに苦労してます。

見つけていきながら
丁寧に並べていきます。
図鑑のような仕上がりでした。

もう一尾のイリコを試食。
そのおいしさに
もう止まりません!

「脳みそはとても美味しい」との情報に
どれどれ、と各器官別に味わいます。
おいし~い!
解剖したイリコもすべておなかの中に。

このクラスには
3つのプログラムを体験できた生徒も多数おり
非常に満足度の高い様子が表情からうかがえました。

会場の大きさの都合上
プログラムを6つに分けての実施となりました。
品川先生、6つものプログラムを
本当にありがとうございました!

プログラム⑤ みそ汁の味わい比べ

いよいよ最終日。
プログラム⑤は
2年生フードデザインと美術の選択者の講座でした。

3種類のみそ汁を
味わい比べます。

実は、3つのみそ汁は
塩分%をそろえてあります。

塩分%を揃えているのに
塩味の感じ方はだしによって
大きく違うのですね!

体験後、4行詩を作りました。

本校の「一品持ち寄り弁当の日」では
毎回4行詩を制作し
優秀作品をHPでお知らせしています。
生徒たちは「あ、あれね!」という感じです。

とても素敵な4行詩が生まれ
温かい気持ちになりました。

生活に科学が詰まっている

プログラム④は1・2年生普通科です。
ホールでの体験を含めた講演会でしたので
一部は代表者がステージ上での体験となりました。
代表となってくれた人、
御協力ありがとう!

ステージ上では、
3種類の液体の味わい比べをしました。

それぞれの講演会の感想が
早速寄せられています。
ほんの一部しか、しかも抜粋でした御紹介できませんが、
ぜひ御一読ください。

生徒のみなさんへは、
お互いの感想をシェアできるよう
SSH便りを予定しています。
お楽しみに!

*****

〇私は"いただきます"や"ごちそうさま"などの言葉に
普段の食事で感謝の気持ちをきちんと込めて言えていないと思った。
私は栄養教諭になる夢を叶えられたならば、
生徒達に、五感+こころで味わいを感じるために、
目に見えないつながりの存在を理解させ、
それらに感謝して食べること、
また、それを通じて得られる喜びを
教えられる存在になりたいと強く思った。
また、アーモンドの実験で、五感のフル活動により、
嗅覚の機能が想像以上にすばらしいことが分かったため、
普段の食事も細かい部分に気を付け、
考えながら味わい、食と関わっていきたいと思った。

〇いつも当たり前のように食事をしていますが、
今回の講演を受けて、
生きているものを頂いているのだと改めて実感しました。

〇食べものは、身体だけでなく、
心などの精神的な部分にも関係しているとを知ったので、
栄養バランスのよい食事を心がけたいと思いました。

〇普段私たちが食べてるのは、
人間や他の動物が取るまでは生存していた動物ということを聞いて、
確かにそうだなあと思います。
米などは感情がないけど、
確かに命があるのでもっと大切に食べのもを食べていきたいと思います。

〇僕は今まで食事は味わうことをせず、
さっさと飲み込んでしました。
しかし、今回の講演会で、
五感を使って味わうことや
食べ物のありがたさを学ぶことができました。
今まで深く考えたことがなかったのですが、
ほとんど全ての食べ物は命が関わっていると気づかされました。
アーモンドさえも大地、水、受粉するための虫や鳥、
さらにアーモンドを生産する人や出荷する人と
様々な過程を経て私たちの元へ届いていると思うと
感謝せずにいられません。
今後食事の際は、食べ物を五感で味わって食べようと思います。

〇最後の質疑応答の時に、先輩方が生活の中での食に関する疑問を出していて、
すごいなと思った。
私は、五感が脳に及ぼす影響について知りたいと思ったので、
本などで詳しく調べてみようと思う。

〇今はその人間に備わっている五感というものをフルに活用して、
今あるこの命、そして人生を楽しもうと思います。

〇今回のこの「食」に関する講話を聞いたことで、
明らかに自分の「食」に対する感じ方が変わったなと感じています。
品川先生の、「食べる前に何回ありがとうを言えているのか」
という言葉がとても印象的で、胸に響きました。
これからは、「食」に対して
「ありがとう」という感謝の気持ちをしっかり持ち、
また、家族といろいろはなして
五感を研ぎ澄ませながら食べていき、
自分の味覚を総合的に全てアップさせていきたいです!


*****

品川先生、広い会場を縦横無尽に動きながら講演していただき
ありがとうございました!
700人を越える人数が
一体感を感じた講演だったと思います。

五感を科学するプロジェクト SSH特別講演会

 熊本地震の時、食や水に苦労した人も多いと思います。そのとき、一杯の水、急須で入れたお茶、出汁の味に、心から癒された経験はありませんでしたか?
 今年度のSSH特別講演会は味覚に焦点を当て、また「文部科学省指定教育課程研究校指定事業」との共同プロジェクトとして行いました。講師として学習院女子大学教授品川明先生をお招きして11月15日から17日まで、6つのプログラムを行います。
 今日はその第一弾です。まずは、写真をご覧下さい。詳しくは、後日生徒の感想も含めて掲載します。

1年理数科、美術科合同の講義でした。両方の持ち味が出たワークショップでした。

⑦時間目はアサリの解剖実習、普通科、理数科、美術科の共同事業です。アシスト役の美術科、理数科の動きが素晴らしかったです。

アサリの口はどこ?

SSH 県スーパーハイスクール指定校合同発表会

【熊本県スーパーハイスクール指定校合同研究発表会】

熊本県のSSHスーパーサイエンスハイスクール、SGHスーパーグローバルハイスクール、SPHスーパープロフェッショナルハイスクールの指定校と八代工業、宮崎北高校も参加して合同発表会がありました。300人を超える高校生が一堂に会して互いの研究を発表、交流しました。大盛況でした。