美術科ブログ

きれいになった素描室

 写真だと片付いているように見えないのですが、素描室はどこの家にでもある(?)よく物が押し込まれるなかなか片付かない部屋でした。震災後は特にひどい状態が続き、新たに購入したり、支援で寄付していただいた沢山の石膏像も余震を警戒して床に寝せている状態でした。
 ところが終業式の午後、忽然と整理されていました。新三年生が引っ越しのついでに大掃除し、デッサンしやすいよう部屋の配置も変えてくれたのです。「なんとかしなきゃな~」と思い1年近く。やろうと思えば数時間でできたのでした。
 第二高校美術科では「掃除、デッサン、英語」を特に頑張ろうと常々言っているのですが、掃除については今回の件でこんな意味があったんだなと発見しました。それは、表現者は自分が表現する環境を自分でつくり維持するのだということ。その第一歩が「掃除」なんですね。
 もちろん、学校としてみんながもっと良い環境で制作できるよう先生たちも頑張りますね。大事なことを気づかせてくれた卒業生・生徒たちありがとう。

お引越し

 毎年恒例、終業式の午後は美術棟彩画室の学年入れ替えです。

 部屋のレイアウトはそのままなので、写真ではあまり変わりませんが、1階から2階に移った新三年生の表情は誇らしげでした。

 制作中の作品、春休みにきっちり仕上げてくださいね。

 

 新一年生の皆さん、みんなの部屋を先輩たちがピカピカにしてくれましたよ。

 体調を整え、新生活の準備をしてください。「新入生のしおり」にある高校での勉強の仕方をよく読んでおくといいですね。

絵を描く手

1年生、自由課題30号です。
楽しみつつ、苦しんでいます。
背中と手が美術科らしくなってきました。

人物デッサン

人物強化週間、最後は1年生5時間、2年生3時間のデッサンです。

これは1年生の作品。

2年生の制作風景。

1年生 人物クロッキー

 3学期は初めての人物デッサンがあります。
 そこで今週は人物強化週間です。
 今日は第一日目、クロッキーとは何ぞやから始まります。世界素描体系という画集の中からデッサンを鑑賞。近代の軽やかな描写からレオナルドやミケランジェロの緻密な描写、油彩画などの大作とはまた異なる魅力を感じます。ピカソと並ぶ20世紀の巨匠アンリ・マティスの洒脱な線、晩年の切り紙絵など、日々の鍛練を積み上げたその先にある自由な魂を味わいました。
 次に、8人一組となって交代でモデルとなります。3分×3回、10分×1回。グループの中でベストクロッキーを選び鑑賞します。
 2時間目は1分×3回、7分×2回、絵がどんどん変わるのを感じます。授業だけでなく、これからは自主的にクロッキー会をしてくれるといいなと思います。普通科や理数科のみんなが日々勉強や部活動で基礎練習を積み上げるように、美術科は毎日手と目と心を動かし、マティスのように真に自由な線が引けるようになってくださいね。