美術科ブログ
美棟の秋
色づいた姿を見れるのはほんのわずか、すぐに散ってしまいます。
新名所?憩いのベンチは事務の先生方に設置していただきました。
ありがとうございます。
ファッションショー?
美術科1年生、最新作です。
ビジュアルデザイン課題、紙立体。お題は「白い紙を使って、帽子を作成しなさい」です。
すでに帽子を域を超えています。指導する側も最初は大丈夫だろうかと思うのですが、生徒達は40人が互いの教師となって、楽しんで制作しました。
音楽と美術史のコラボ
11月8日(火)学校オープンデーの日、1年美術科の美術史の授業で音楽とのコラボレーションを行いました。
今回で3回目、昨年度は「バロック美術と音楽」、「琳派とその時代の音楽」について授業を行いました。今回は「印象派」がテーマです。音楽史のキーワードに美術史と重なる言葉があるという会話がこのコラボの発端です。
生徒達は前の時間に印象派の作家の特徴を観察・分析しています。本時は有名なクロード・モネの「印象・日の出」が発表当時、批判的な評価を受けた理由を考えます。当時の人になったつもりで、きつく批判してもらいます。「ぼやっとしている」「描写していない」「筆跡が残っているから未完成ではないか」「本物の風景と同じ色ではない」などなど。気のやさしい美術科生徒にとって、人の作品を酷評するのは結構難しいようです・・・。
次に、印象派とその時代背景をおさらいします。一つは社会的背景(産業革命による都市の市民層の成熟、次に科学技術の発展(写真の普及、チューブ絵の具の開発、色彩理論の発展)、文化的背景(旧来の美術アカデミーとの確執、浮世絵をはじめとする東洋の文化との出会い)などなど。そして、これらのキーワードを用いて今度は「印象・日の出」の良さ、革新性を説明します。「写真の普及によって写実性を追及する必要がなくなり、政治的なものからも離れ、郊外の風景など、日常を感じたままに表現した。」、「色の科学的分析を取り入れ、画面を力強くする強い色を混色せずにのせることで、色の良さを引き出している。」
次に音楽の問題です。二つの音楽を聴いて「印象派」の音楽はどれか考えます。
まずドビュッシー、次にリストの音楽を聴きます。「どっちが印象派でしょうか?」
生徒達の分析は最初の方は「感じたままで作られた感じの音楽」、後に聞いた方が「ロマンを感じる」など意見が出ました。
グループで話し合って、二つの音楽の何が違うのかを考察します。最後に「リストの音楽の方が主となるメロディを感じる」という意見がでました。音楽の先生より実際にピアノで弾いていただき、ドビュッシーはある音を外してメロディをつくっているため不思議な旋律が生まれたことがわかりました。最後に先生より、「何かを減らすことで新しい芸術の作風を得ることがある」、「音楽史は美術史の影響を受けている部分がある」という言葉に、美術科の生徒たち感激していました。
美術についても表現を模索しようとする動きが新しい美術史をつくりました。現代の生徒たちにも通じる葛藤です。我が事に落とし込んで考えていってもらいたいと思います。
南先生、御参観いただいた皆様、ありがとうございました。
かわいいメッセージが届きました。
奈良県葛城市立磐城小学校様より、第二高校生へ絵手紙が届きました。毎年6月に行われる美術の先生たち主催の「美術系大学進路対策研究会」に毎年参加されている奈良芸術短期大学様を通じてのご縁です。
あたたかいメッセージありがとうございます。
ファイルにぎっしり絵手紙が入っていました。
子どもたちのユーモアに癒されます。
あわただしい日々の中で忘れていた、季節を感じることを思い出しました。
心にしみます。
一つ一つのメッセージを大切に読ませていただきます。
磐城小学校の皆さん、奈良芸術短期大学の先生方、ありがとうございます。
美術科制作展無事終了しました。
熊本地震の影響で当初の予定から会場が変わりましたが、無事に会期を終えることができました。ご来場いただいた皆様、また応援いただいた皆様ありがとうございます。もっと、たくさんの方に喜んでいただけますよう、また、美術科生徒たちがアーティストとしての一歩を大きく踏み出すことができるよう、今後も努力を重ねていきたいと思います。
また、崇城大学ギャラリー様には会場を貸していただき、本当にありがとうございます。会期中も大変お世話になりました。
会場の人気者、カバの彫刻。
版画の授業で制作しました。
お互いの作品も気になります。作品について議論するのも勉強です。
来年度の制作展もよろしくお願いします。