SSHブログ

プログラム理数科 視覚色彩工学

各科の特性に合わせた内容です。
理数科は
視覚色彩工学 との副題でした。

「見る」ということを
実感する体験もありました。

次の写真は、
「上下反転眼鏡」を装着した生徒が
岡嶋先生の方へ近づこうとしているところです。

実際、私たちの眼の網膜に
上下反転して写った情報を
脳が逆転してくれているのですね。
脳ってスゴイ!

また次の写真は、
ペンケースの「青」を
色彩輝度計 で
測定しているところです。

また学年によっても内容が違います。
グラスマンの法則の御紹介があり
「これって、他に知っているもので言い換えたら何?」
との質問に
「あ、ベクトル!」

2年生は数学でベクトルが学習済みです。
ベクトルの概念の出発は
この「グラスマンの法則」であることに
話の最後に辿り着いて感動でした。

五感を科学するプロジェクト

「五感を科学するプロジェクト」を
今年も開催しました。
SSHと教育過程研究指定校事業との
共同プロジェクト第2回です。

今年は「視覚」に焦点をあて
講師に横浜国立大学の
岡嶋克典先生をお招きし、
3日間にわたって
講演会・ワークショップを
行いました。

学科の特性を生かした
様々なプログラムを御準備いただきました。
また、この日のために
世界初となる規模の「食AR体験」
ができるようプログラムを開発していただきました。
この場をお借りして
岡嶋克典先生
そして
研究室のみなさまに
心よりお礼申し上げます。

有機化学高校生講座2018熊本大会

10/28(日)、崇城大学で有機化学高校生講座2018熊本大会、テーマ「多様性を持つ有機化学の世界」が開催されました。県内の高校生、約80人の参加でした。

この講座は、国際有機化学財団(事務局:京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻村上研究室内)の主催で、2013年から高校生が有機化学への興味・関心を深めてくれる場になるよう、毎年、全国各地で行われています。
第二高校からも21人の生徒が参加し、講座の運営業務も行いました。午前は以下の先生方の講義が行われました。
【講演1】玉尾 皓平 先生(京都大学名誉教授・豊田理化学研究所 所長)
     演題 科学者の思考の原点,それは「元素周期表」
【講演2】江口 久雄 先生(東ソー株式会社有機材料研究所 所長)
     演題 私たちの暮らしを支える有機化学

午後からは「有機化合物(フルオレセイン)の合成と精製」を崇城大学の八田 泰三 先生、水城圭司 先生、TAの学生さん15人の御指導のもと、実験を行いました。

【第二高校生徒の感想】
 今までは漠然と化学が好きだからもう少し勉強してみようかな、くらいの気持ちで進学希望を化学系と書いていましたが、今回の講座を受けて、将来化学に関する仕事をしたいと強く思うことができました。化学の恩恵は身の回りにとても多く存在しているにもかかわらず、あまり身近には感じられていませんでした。しかし本当は身の回りのほとんどのものが化学にお世話になっていることがわかりました。これからは化学の恩恵を感じながらこれからも化学に関わっていけるように勉強を頑張ろうと思いました。

SSH テーマ研究 架け橋プロジェクトゼミ

 2年生GRは9月12日2学期初めてのテーマ研究が行われました。
 その中でも、特色のある活動をしているのが「架け橋プロジェクトゼミ」です。一般財団法人ツタワルドボクの皆さんに5月から基調講演と指導を数回お願いしています。ツタワルドボクは建造業を中心とする企業の方が土木の仕事の面白さ、大切さをもっと世の中に伝えたいという思いから、はじめられた事業で、県内でもすでに実践されています。

 第二高校はテーマ研究のゼミの一つとして行っています。他のゼミはテーマ設定、仮説設定と順を追っていますが、このゼミは、まず橋をつくってみよう、どんな橋が強いかつくって考えてみよう言う方針です。今回は9月26日の耐荷実験会を前に夏休みの成果を披露しあいました。

 

一番シンプルなデザインですが・・・

意外と強度はありました。

橋の強度をつけるための工夫は様々。

橋そのものの重さや費用対効果も考えないといけません。

 
 まずは、みんなで楽しそうに実験しているのが一番よかったです。
 すでに大破した橋もあったようですが、試行錯誤を楽しんで欲しいと思います。実験会が楽しみです。

関西研修 第2日

 8/8(水)SSH関西研修2日目、体調不良者もおらず、みんな元気に過ごし、研修を実りあるものにしています。

 2日目は、平成30年度SSH生徒研究発表会に参加するため、神戸国際展示場へ向かいました。本校の代表生徒も「振動発電が創る可能性について」というタイトルで発表をしました。多くの来場者にこれまでの研究成果を聞いていただいたことで、今後の研究に繋がる示唆を得ることができました。


 また、他校の発表にも多く触れることができ、本校生徒が所々で聞き入っている様子や質問をしている様子を見ることができました。

 
 宿舎に戻ってからも研修が行われ、発表会で自身が興味を持った研究についてグループ内で紹介し合うなどの意見交換をしました。


 最終日の8/9(木)は、防災科学研究所:兵庫耐震工学センターと理化学研究所:播磨放射光科学総合研究センターにて世界最先端の科学技術を直接見聞きし、今後の進路研究につなげていく予定です。
 
 なお、帰りは熊本駅19時11分到着予定、駅で解散となっています。

関西研修 1日目

 8/7(火)〜8/9(木)、理数科1,2年生の希望者41人がSSH関西研修に参加しています。
 朝7時30分前には、第二高校を出発し、熊本空港→伊丹空港→甲南大学へと移動し、大学の実験室など施設見学を行いました。

 同大学フロンティアサイエンス学部生命科学科の長濱宏治准教授からは「最先端医療のための高分子科学」という題目で講演をいただいたり、院生の方から自身が取り組まれている研究について発表をしていただいたりしました。
 また、現在理数科2年生が取り組んでいる課題研究について、個別にアドバイスをいただくなど有意義な時間を過ごしていました。

真ん中が長濱宏治准教授

 その後、理化学研究所計算化学研究機構 (RIKEN AICS)を訪問し、京コンピューターを見学しました。ちなみに京コンピューターの「京」の文字は、熊本出身の書道家、武田双雲氏によるものだそうです。

8/8(水)は、神戸国際展示場にて、平成30年度SSH生徒研究発表会に参加し、今後の研究活動に向けて大きな刺激を受けてくる予定です。

1学年講演会「探究活動と社会」

 6月20日(水)、1年生を対象に一般財団法人「ツタワルドボク」の片山英資さんをお迎えして、「探究活動と社会」というテーマで講演を行っていただきました。
 土木関係の仕事のプロフェショナルでいらっしゃる片山さんのお話は、理系の生徒はもちろん、工学にあまり興味のなかった生徒や、美術科の生徒にしっかり伝わっていたようです。

 生徒の感想はeラーニングによる投稿にしたのですが、当日の夜から彼らの感動が伝わるメッセージが届いていました。いくつか紹介し、講演のイメージをお伝えできたらと思います。
◆感想①
今回の講演を聞いて、すべての学びがつながっているということが、とてもよく分かった。色々と話を聞く中で、私は一番「土木工学は人間考学だ」という言葉が一番心に残った。この講演会の中で「キャラ立ち」というのが、一番この言葉にあっている気がする。なぜなら、それぞれ個性はあり、全然違うけれど、特性などを生かすということは、これからもとても大切なことだと思うからだ。そして、自分が出来ないことを出来る人や、人よりも出来る人のことをほめるということは、生きていく中で、とても重要なことだと思う。これから、少しでも意識していきたいと思う。
◆感想②
僕は、講演を聴き終えて土木は色々な工夫を施して僕たちの生活を豊かにしてくれているんだなと思いました。僕は話の中で特にいやことであっても「楽しそうにやる」ということが印象に残りました。楽しそうにやれば人が集まり、たくさんの人から意見をもらえてより効率的にできると思いました。僕は講演で聞いたことを自分の生活でいかしていきたいと思いました。人の意見をを尊重して、物事を多面的に見ることでより効率的な行動ができるようにしていきたいです。
◆感想③
私は、今日の講演会で「土木」はとても奥が深いのだと思いました。私たちが毎日、当たり前のように通っている道や橋も「土木」によって支えられていると改めて感じました。特に熊本地震のとき、1300人の土木技術者がかけつけ、高速道路の全面復旧に13日、水道の復旧に5日と短い間に復旧させていることを初めて知り驚きました。また、なにかする時は、未来をちゃんと見据えて目標を見失わないようにするのが大切だとも思いました。私たちは、みんなそれぞれ個性がありそれはとても良いことです。そのため、これからの学校生活の中で話し合いなどで、このことを生かし ていきたいと思いました。

 片山さんの講演だけでなく、生徒たちの熱い感想にも心打たれました。
 ツタワルドボクの皆さんには2年生のテーマ研究架け橋プロジェクトでお世話になる予定です。よろしくお願いします。

GRⅡ「テーマ研究」はじまりました

 2年生GR「テーマ研究」は個人研究行います。昨年度は学問領域別のセミに分かれました。
 今年度は探究活動をもっとダイナミックに楽しんでもらうために、探究の手法別に分かれました。5月13日にゼミ顔合わせがあり、4つのゼミで特別講師をお呼びし、基調講演を行ってもらいました。その6つのゼミを紹介します。

その1 架け橋プロジェクトゼミ

 実験から始まるゼミです。ある条件に合う橋の模型を作り、9月には橋の耐荷実験を行います。昨年度県立宇土中学校でも実践のあった、一般財団法人「ツタワルドボク」の皆さんが強力にサポートしてくださいます。本来のお仕事は土木系の企業の方を主としてや官公庁、大学の先生方など豪華で多彩なメンバーです。「大人になるって楽しそうだな」と高校生たちに思わせてくださる素敵な方々です。
 生徒たちは、まずケント紙と糊だけで橋の模型を作るミッションをクリアします。

その2 子どもサイエンスゼミ

 実験を考えるゼミです。たとえば九九を子どもたちに教えるときどんな方法があるだろう?マイナス×マイナスはなぜプラスだろう、などがテーマになります。
 サポートしてくれるのは、5000個の積み木。楽積木という3種類の積み木を使い、創造力を育ませます。
 また、熊本県立美術館子ども美術館や科学系イベントなどに出張を考えています。

その3 スポーツサイエンスゼミ 

 第二高校の部活動生は、時間・空間の制限がある中精一杯部活動をかんばっています。そんな彼らがより効果的なトレーニングを考えられるように。また、医療系を考える生徒がより体に寄り添った医療を考えられるようにこのゼミを立ち上げました。
 九州中央リハビリテーション学院理学療法学科専任教員 岩見幸省先生がサポートしてくださいます。初回のゼミは、ジャージでした。

その4 マーケティング×熊本復興ゼミ

 熊本復興を応援する商品やイベントを開発するゼミです。その為には、仮説設定能力に値するマーケティング能力が必須です。
 熊本県立大学総合管理学部の丸山泰先生が監修していただいたポスターひな形を使用します。丸山先生には昨年度ジェーンズ邸応援プロジェクト講演でもお世話になりました。

その5 マーケティング×グローバルゼミ

 マーケティングの枠を広げ、英語によるポスター作成をするゼミを立ち上げました。初回の講義は熊本大学グローバルカレッジ講師ランダ―・シムズ先生の英語による講義とワークショップでした。内容は「熊本を世界に発信」、「非常時の際の外国人の方への対応」を主とします。

その6 文献研究ゼミ

 もっともオーソドックスに、とにかく文献を読み込もうというこの講座、実は最も多くの希望者が集まりました。主に人文系の内容になりますが、語学・文学・歴史などさらに細かく分かれ、探究活動を行います。
 図書部の先生方の御協力を経て、ゼミの教室として図書室を使用させていただき、さらに本の検索の仕方、情報収集のコツを教わりました。


 盛りだくさんの内容ですが、ほんとうに大切なのは生徒たちの好奇心です。
 GRでは彼らの学びたいと思う情熱を支えたいと思っています。

熊本の水環境を学ぶ

 22日の午後のスーパーサイエンスⅠ(SSⅠ)で、理数科1年(42人)が、環境学習の一環として熊本の水環境について学習しました。
 本校理数科は、平成6年以来「江津湖の水環境と水生生物」をテーマに24年間、生物学的または化学的な視点で江津湖の環境学習に取り組んでいます。一昨年は、その活動が評価され、「第30回熊本の水とみどりの愛護賞」を受賞させていただきました。
 57期生となる理数科1年42人は、事前学習として熊本大学工学部土木建築学科の濱武英准教授をお招きし、「熊本の水田と地下水循環」というテーマで講義をしていただきました。6月5日の江津湖での実習を前に、熊本の地下水の起源や地下水保全の取組、また地下水をめぐる問題などを具体的に知ることができました。同時に熊本が水資源に恵まれた地域であることも再認識することができました。

濱先生の講義

地域水循環デザイン研究室の学生の発表

生徒代表の謝辞

 6月5日は江津湖での実習です。実習の様子は後日お伝えします。

SSH事業、2年生のGR・AS最初はSST

 全部アルファベットなのでこちらも混乱して授業で「ASTのSSA???」など言ってしまいましたが、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の今年度初、学校設定科目「GRグローバルラーニング(普通科)」、「ASアートサイエンス(美術科)」が行われました。第二高校では総合的な学習の時間と情報をあわせて学校設定科目としてGR、ASを行っています。
 その中で、教育相談部と連携し、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を学期に1回行っています。探究活動は協働的な学びが重要となりますので、このような学習は非常に意義があるものです。
 生徒たちにとっても、「日ごろ話せない人と話ができた」「自分もリーダーシップが取れるようになりたい」「もっとこのような機会をつくってほしい」という感想をよせていました。

2年生SSTは『宝探し』です。

断片的な情報を持ち合い、宝を探します。

海図に航路と宝の場所を書きこみます。

最後の皆で共有します。どうしてこのようなるルートになったか、思考のプロセスを共有します。そして、大切な時間が振り返りのワーク。自分自身がチームの中でどんな存在だったか、ベストを尽くせたか、他者の意見に耳を傾けることができたかを反省し、次の機会にはもっとチームの為に何かができるようになりたいという前向きな気持ちで終えることができました。