美術科ブログ

2年生美術科人物着彩制作

 2年生学年末の課題は人物着彩です。

 1年次の解剖学講座を振り返り、「座る」とはどんな意味があるのか、考えつつそれぞれの表現を探究しています。

 学年末試験が終わりましたら、2年生は卒業制作の準備を始めます。3月から6月までの間に制作し、10月の美術科制作展で発表します。早いもので、来年の6月になったら運動部のみんなと同じで、放課後課外のスタート。夢を見て、夢を追い、いよいよ「夢を喰う」学年になります。

美術科「熊本市現代美術館バブルラップ展」見学

 美術科1・2年生希望者53人で鑑賞してきました。12月26日の活動なので、今掲載するのは心苦しいのですが、非常によい時間となりましたので紹介します。

 この展覧会は世界的に活躍する現代美術家 村上隆さんが、御自身のコレクションをもとに展覧会を企画されたもので、「バブル経済期を中心とするアートムーブメントを軸に、1990年以降の陶芸芸術を合わせて俯瞰することで、戦後の現代美術を捉えなおそうという非常に意欲的な試みです。(熊本市現代美術館HPより)」

 冒頭部分から、専門書や美術雑誌でよく見かける作品を目の当たりにして感激し、村上さんの陶芸のコレクションのゾーンではアートとは何かを考える時間となりました。

 写真撮影可の場所もあり、自分自身がアートと一体化したような錯覚を感じる機会となりました。この展覧会は3月3日までです。(このHPに掲載した写真は撮影許可の場所です。)

  大人数だったので学芸員さんお二人からレクチャーがありました。展示だけでなく「学芸員」というお仕事にも強いあこがれを持った生徒たちもいました。お忙しい中ありがとうございます!

 自分たちもアートの一部になりそうな瞬間でした。

 将来様々な立場から美術の学びをいかし活躍するであろう第二高校美術科の生徒たち、この展覧会で美術とはその時代の課題を切り取り、(結果的にでも)時代を体現したものであること、そしてあふれる視覚情報の中から「美術」を定義づける人がいることを学ぶことができたと思います。

 ドキドキする体験、ありがとうございました。

「熊本はばたき高等支援学校」校章デザイン最優秀賞受賞

 平成31年4月に開校予定の「熊本県立熊本はばたき高等支援学校」の校章デザイン募集で、本校美術科2年生内田匠人さんの作品が最優秀賞を受賞し、採用されました。また同じく2年生河津若菜さんの作品も優秀賞を受賞しました。

 熊本県の高校生として、新しく創設される高校の校章デザインに協力できたことを、美術科一同誇りに思います。

 2月7日、第二高校校長室で表彰式がありました。

緊張の面持ちの二人でした。ありがとうございます。

美術科2年「手でみる造形展」に出展(2月5日から11日)

これは何でしょう。

実は石膏の塊を削って作ったものです。美術科2年生では毎年カービングに挑戦し、「手でみる造形展」に出展しています。

「手でみる造形展」とは「手で触ってみて、感じ取る」展覧会です。造形作品を視覚障がいの方々に触れてみていただきたいということ、誰もが手に取って、触れてみることができるという本来の鑑賞方法を実現しようという二つの目的からこの展覧会は生まれました。(主催者「開催趣旨」より)

第二高校の生徒の作品のテーマは「心のかたち」です、それぞれが掌でしっかり素材と向き合い、自分の心を見つめて制作しました。

皆さんの「心のかたち」と共感するものがあれば幸いです。

「手でみる造形展」は

◆熊本会場:2月5日(火)~2月11日(月):県立美術館本館 文化交流室

◆天草会場:2月22日(金)~3月3日(日):ふれあいスペース如水館

◆不知火会場:3月6日(水)~3月17日(日):宇城市不知火美術館

 主催 熊本県文化協会

クリスマスデッサンコンクール

12月22日、1・2年生全員でクリスマスデッサンコンクールを行いました。
 2年生が計画を立て、審査・講評は3年生が行いました。3年生の講評を聞くと、日々の指導や彼らがこれまで学んできたことの積み重ねを感じます。

美術科2年「ポートフォリオ講座」

 11月26日、美術科卒業生宝塚大学教授井上幸喜先生からポートフォリオ作成講座をしていただきました。実は英語で原稿を用意していたのですが、そこまではいきませんでした。なぜ、英語でポートフォリオを作ろうとしたのかと言いますと、紙ベースのポートフォリオで終わるのではなく、いずれはwebポートフォリオとして展開し、美術科を卒業した生徒たちの作家活動の一助になるのではないかと考えたからです。その時のマーケットは当然世界ですから、英語によるプレゼンは必須だと思います。

画面にもありますが、ポートフォリオで気を付けるべき内容は探究活動やデザインでも同じですね。今回、美術科でSSHの活動を取り組んだ大きな収穫は科学的探究と美術的探究が相互に良い影響を与え合えたことです。

デザイン室に二人で1台のノートパソコンという環境ですが、教え合って効率的に制作を進めます。

 

2年生現代アート体験

 インスタレーションとは展示空間を含めて作品とみなすようなものを指します。11月に2年生でやってみました。この制作は、コンセプト設定、制作、写真撮影、プレゼンテーション、ポートフォリオの作成につなげます。
 SSHにちなんで「見つめる」「きわめる」「つなげる」から、インスピレーションを得ています。

タイトル「抜け出せない」


 タイトル「true nature 」

タイトル「REACH」

タイトル「無題」

 光を活かした作品が多いのが印象的でした。

美術科制作展御来場ありがとうございます。

 10月2日から8日まで、県立美術館分館で開催しました美術科制作展、無事に終えることができました。御来場いただいた皆さま、また応援していただいた皆さまありがとうございます。3年生はこの制作展をステップに自分たちの進路実現に向かっていきます。1,2年生は3年生を目標に創作活動に励んでいくことでしょう。

 

★★★美術科制作展★★★10月8日まで

 今年も熊本県立美術館分館で開催します。
 今週は3年生は課外の合間にキャプションをつくったり、飾りつけの道具を整えたり、大忙しでした。
 この展覧会は3年生の卒業制作展の意味もありますし、美術科の学習の成果を発表する機会でもあります。お忙しい中とは思いますが、みなさんぜひお越しください。

美術科文化祭~ステージ装飾とお化け屋敷

9月20日、21日の第二高校文化祭、美術科も頑張りました。

 まず、1年生がステージ装飾。熊本のさらなる復興をイメージした作品です。
 
 

 毎年恒例になってしまいましたが、2年生お化け屋敷も頑張りました。

 この経験を創作に活かしてくださいね。

2年美術科 モニュメント制作

美術科2年生、2学期最初の課題はモニュメント制作です。テーマは「第二高校または近所の公園に設置したいモニュメントを制作する」でした。


 グラウンドの真ん中に第二高校のDをイメージしたモニュメント。


 美術棟の庭にくつろぎの空間が。


 公園にも軽やかなモニュメントが登場しました。

 これはケント紙で作成し、画像処理ソフトで合成しました。制作・写真・画像編集と複数の学びをしました。
 また、紹介したいと思います。

フレスコ画講座~SSH特別授業

8月25日(土)、午前中美術科1年生、午後美術科2年生によるSSH特別授業「フレスコ画講座」を行いました。
 フレスコ画とは、イタリア語で新鮮なという意味で、砂と石灰を混ぜて作ったモルタルで壁をつくり、その上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法です。ミケランジェロのアダムの創造やポンペイの壁画などが有名ですね。
 美術科では昨年度から、美術を科学的に探究することをSSH事業の一環として行っていますが、先日のプルシアンブルーをつくる実験で「顔料」について学びました。今回、フレスコ画講座で古典技法による顔料の定着の仕組みを学びました。


   

 講師は画家で東京藝術大学でもフレスコ画の講座を持っていらっしゃる第二高校美術科卒業生椎葉聡子さんです。フレスコ画の仕組みから、歴史、現代アートにつながる実践までレクチャーしていただきました。



 さらにGRで講師及び活動助言をいただいている一般材探法人ツタワルドボクからコンクリートの専門家福島邦治さんから資料提供・助言いただきました。本校SSH部主任の化学福田先生が資料を受け継ぎ、美術科の生徒たちにフレスコ画の原料になる水酸化カルシウム→炭酸カルシウム→生石灰の関係を基に、モルタル、セメント、コンクリートとは何か、フレスコ画はなぜ絵の具が定着するのかを講義していただきました。

 モルタルを練ります。

 支持体であるレンガに薄く塗ります。

 テーマは自画像です。
 

  

 次に2年生の作品。

 機会を見つけて展示する予定です。
 この研修は美術科以外の先生方、保護者の皆さんも参加・御協力していただきました。


 前日に先生方がリハーサルを行ってくださいましたので、スムーズに実習を行うことができました。


 1・2年の保護者の方も一緒に体験してくださいました。生徒たちも大いに刺激を受けたと思います。


 夏の終わりの「フレスコ画講座」、美術を究めようとすると「科学」にたどり着く、そんな経験をさせてもらいました。また、美術と化学だけでなく、国語、世界史、家庭科、事務の先生と多方面の視点から、美術や科学について考えることが気でいました。
 御協力いただいたみなさん、ありがとうございます。

季節のかたち~益城病院展(8月26日まで)

毎年恒例、第二高校美術科2年生による益城病院展が行われています。
 7月31日から8月26日(日)まで。10時から16時まで。益城病院内犬飼記念美術館で開催されています。

 展示は初秋の演出です。

 作品のタイトルは今年も俳句です。
  

 「紫陽花の 色変わりゆく 我らのよう」


 「夏の夜 こいつの出番だ 蚊をとるぞ」


 「初夏の日が さし込み光る 朝黄色」


 「ピーマンと 扇風機だけで 昭和感」


 「夏の海 子供帰りに ご注意を」

 夏休みもあと少し、美術科2年生は高校美術展に向けての作品制作に没頭しています。実りの秋になることを祈っています。

色彩学ワークショップ~美術科外部講師講演会~

今年度、美術科外部講師講演会は女子美術大学から坂田勝亮先生(芸術学部美術科芸術文化専攻教授)をお招きして、色彩学の講座を実施しました。
 まず、90分の講義で「色」とは何かを学び、次に色の三属性及び、色を分析的に見る眼を養う方法を学びます。


 次に色票(PCCS Harmonic Cards)を使って色と色との関係を把握するワークショップを行いました。
 赤から黄色の間(7色)のカードを取り出し、左右に赤と黄色を置きます。カードをシャッフルしてカードを一枚ずつ取り出し、その色が赤と黄色の間のどの位置にあるかを見極め、置きます。それを順に繰り返すと赤から黄色のグラデーションができるのですが、その感覚はなかなか均等にはなりません。 

 同様にビビットカラーの全ての色相(色味)を24色を取り出し、シャッフルしたカードを一枚一枚手に取り、その色が色相環(色を近い色味で並べたときにできる輪)のどの位置にあるかを感じ取り、その仮説をもとに置いていきます。結果は多くの生徒が下の写真にようになりました。間隔が広いところはその色に対する感覚が敏感で、その色と色の間にもう何段階かあるはずと感じているところ、ということでした。

 最後は4人一組でゲーム形式でワークを行いました。中彩度のトーンから4グループ取り出し、ばらばらに並べます。神経衰弱の要領で、同じ色相を選ぶことができたら、自分のカードとなります。

 次に、低彩度のグループの神経衰弱をします。

 簡単なようで、裏返すと隣の色相だったり、なかなか当たりません。

 最後は七ならべをしました。

 「自分はずっと美術と心理学の接点を探していたけれど、今日ここで見つけました。」という生徒の感想がありました。「見る」ということは目に映った像を脳が解釈すること、という言葉が講義中にありました。全く異なる領域の研修で学んだ「見る」ということはバラバラの情報を意図をもってまとめること、という考えを思い出しました。色彩の学習は科学的な学習なのだと生徒の感想から改めて気づかされました。
 坂田先生、ありがとうございました。

二高ゼミ「デッサンコンクール」

2週間行われた二高ゼミ最後は1~3年生が同じ内容で競い合うデッサンコンクールです。講師の先輩たちが順位をつけます。優勝者には記念トロフィーも!

3学年が勢ぞろいすると圧巻です。

先輩たちの講評に真剣に耳を傾けます。明日は各コースでのプログラムを行い、終了します。


  二高ゼミがすんだら、美術科の生徒たちの本当の夏休みです。しっかり充電してください。8月17日の後期課外を楽しみにしています。

 

最後に講師の先輩方と夏の日差しの下、写真撮影!また、来年会いましょう!!

~ようこそ先輩~二高ゼミ

 7月30日から8月10日まで、毎年恒例美術科「二高ゼミ」が行われています。
 基礎科(1年生)、油彩画科、日本画科、デザイン工芸科、彫刻科に分かれて基礎からより専門的な内容まで行います。美術科と言っても全員で終日制作に取り組むことができる時間はそう多くありません。この夏で多くの生徒がじっくりと実力を養成します。
 後輩の為に熱い指導をしてくださる先輩(美術科卒業生)に感謝です。

研究授業「絵の具をつくろう~SSH特別授業」

7月19日(木)、美術科1年生を対象に今年も絵の具をつくる実験を行いました。昨年度はこの授業を経て、九州国立博物館バックヤードツアーやAS(学校設定科目アートサイエンス)のテーマ研究において、絵の具をつくる実験を行ったチームが複数出るなど、美術探究とASの核となる事業となりました。
 今後も内容を深めていきたいと思います。

 化学の先生より、なぜ色が見えるのかを説明。



 ろ紙のたたみ方のレクチャーは実物投影機を使用。

 酸化鉄(Ⅲ)水溶液にヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム水溶液を少量加える。
 次第に沈澱し、藍色に変化。プルシアンブルーになります。

 他にもクロムイエローをつくりました。

 最後はみんなで、江戸時代ベロ藍と呼ばれたプルシアンブルーを用いた葛飾北斎と伊藤若冲の作品の模写、オマージュの制作。


 最後に二高ICEモデルの評価に基づいた感想文作成。生徒の感想の中に「プルシアンブルーは色が強くて、使いづらかった」とありました。葛飾北斎の娘をモデルにしたテレビドラマで「こんな強烈な色が使えるか?」というセリフがありました。葛飾北斎「富嶽三十六景」の鮮やかな藍はベロ藍です。
 北斎はこのベロ藍を自分のものにして新しい境地を開いたのですが、人工顔料の強さに気づく美術科生徒の感性はさすがだと思いました。

子ども美術館「やってみよう染物体験」

先月になりますが6月17日(日)熊本県立美術館本館で子ども美術館が行われ、第二高校生もボランティアとして参加しました。テーマは「やってみよう染物体験」、写真を中心に振り返ってみましょう。
①ボランティアに参加した第二高校生は3,2年生の14人です。

②布を輪ゴムで縛ります。場所は好きなところ。

③難しいところは高校生がお手伝い。

④こんな形になりました。

⑤藍染の液に漬けると・・・

⑥こんな素敵なハンカチになりました。
 広げる前にどんな形になるか想像すると、数学的な学習につながりますね。

 みんなで発表会をしました。最初はみんなの前でお話しするのを恥ずかしがっていたお子さんも高校生のお姉さん、お兄さんと一緒なら、元気に発表できました。
 また、あるお子さんは、高校生にこっそり「父の日のプレゼントにするの」と耳打ちしていました。
 みんなにとってハッピーなワークショップとなりました。次は7月29日と、8月11日に開催されます。詳しくは美術館のHPをご覧ください。

美術科1年も頑張っています!

びとろぐでなかなか更新できませんでしたが、1年生頑張ってます!
入学後、T字ブロックや石膏像・ラボルトのデッサンに取り組んできました。


初めてのデッサンは「T字ブロック」。木炭で描くことも初めてという生徒も多く「思うように描けない!!」「鉛筆がいい!」と言っていましたが、今では「木炭のほうが馴染む…」と言うまでに。


2枚目はラボルトを描きました。T字ブロック、石膏像と描き続けることで、少しづつ自分の課題が見えてきました!

さて、先日より油彩画で静物を描いています。
今回も、初めて扱う画材ばかり。
キャンバスの張り感やオイルの匂い、絵の具の粘りに感動する姿がたくさん。
どのような作品が生まれるか、生徒たちもワクワクしているようです。

子ども美術館:レオナール・フジタってどんなひと?

5月27日、熊本県立美術館で小中学生向けワークショップを行う子ども美術館のお手伝いに3年生5人が行ってきました。
 当日は参加者は少なかったのですが、その分アットホームな雰囲気で行うことができました。

 今回はフジタの作品の下地と墨で描かれた線に注目した内容でした。フジタの作品の特徴は肌などに使用される乳白色です。学芸員さんの解説によると、その方法はフジタの生前は極秘だったそうですが、没後の研究によって明らかになりました。ベビーパウダーや様々な素材を使用したそうですが、今回は少しでもそのエッセンスを味わうために胡粉ジェッソという下地材を色紙に塗り、筆ペンで描写しました。

 猫とフジタは密接な関係があり、フジタの自画像には表情豊かな猫の姿がよく一緒に描かれています。パリの貧しい暮らしの中でもいつも猫がそばにいたようです。過去の子ども美術館で解説があったのですが、キリスト教美術で聖人の側には聖獣が描かれることがあるように、フジタにとって猫はペットとしてだけでなく、画家としての自己を高め、勇気づける存在だったのかもしれません。
 
 また、実際にフジタの作品をトレースし、筆ペンでなぞることであの緻密な線を引くのにかなりの技量が必要であることも理解できました。今回、素材と技術の両方からフジタを体験的に理解し、展示室での実物の鑑賞がより深まりました。さらに、ギャラリートークで学芸員さんの深い知識に裏付けされた解説に心打たれた時間となりました。

 最後はみんなで感想を発表し、学んだことをシェアしました。
 参加者の皆さん、ボランティアの皆さん、美術館の皆さん、ありがとうございます。